FC2ブログ
 

まちなかの本の森 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

これは、科学あるいは「理系」のことがらについての個人的な思いです。

食べ物からだったら、入っていけるかも・・・

最近、日本人の理系研究者による画期的な業績が伝わってきます。
ことに女性研究者の活躍には、自分は女性ということで「やるべきこと」「やらなくてもいいこと」などを勝手に線引きして過ごしていないかを、あらためて考えさせられます。

というのも、わたしは中学生で早くも数学に苦手意識を感じ、その後は理系科目を人生から追い出し続けて今に至っています。
苦手なことでも無理して続けるほうがいいとは思っていませんが、人生のかなり早い時点で「まあいいか」としてしまった思いのなかには、確実に「女子だし」というものが混じっていたと思います。

今では、ひとりの人のなかに、女性も男性も(実際の性別が何であれ)、理系も文系も(その人の主たる関心がどちらに属しているのであれ)、両方がその人に合ったバランスで存在しているのが、その人の可能性を伸ばすうえで大切だと考えるようになりました。

そこで冒頭のつぶやきです。
理系のことがらを理解するための道具(言葉や公式など)のほとんどを投げ捨ててきてしまったわたしが、ほんの数パーセントでも、人生に「理系」を取り戻すにはどうしたらいいんだろう、という問いに対して。
自分の好きなこととの接点から入っていくのが、もっとも無理のない方法のような気がする。
自分の好きなことに「科学」という異なる視点を与えて、より豊かにすることにもなるかもしれない。

前置きが長くなりましたが、今回のおすすめ図書は『料理の科学 素朴な疑問に答えます①②』です。
著者ロバート・ウォルクさんはアメリカの大学の名誉化学教授という肩書きをもつ人ですが、新聞紙上で10年間にわたって一般読者にもよくわかる食品化学コラムを書き、読者からも専門家からも高い評価を得ていたのだそうです。

「ジャガイモの目(くぼみ)はひとつ残らずとるべきでしょうか」
「生卵が大量に余っています。冷凍して大丈夫でしょうか」
など、目次には本当に素朴な質問がずらりと並び、まずそこに興味を引かれます。

本文は、それらの質問に対する科学的な回答であると同時に、料理の楽しみ、おいしく食べる楽しみを味わうためのコツが満載です。
ウォルク博士もきっと食べることが好きなんだな、と親しみをおぼえる内容です。
もともとアメリカの読者向けなので、出てくる食材や料理がカタカナ表記の欧米ものが主ですが、それが気にならなければ、どこからでも楽しく読める本になっていると思います。
各章に美味しそうでおしゃれな化学実験風レシピの紹介、巻末には化学の用語集つきです。
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。