まちなかの本の森 

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火の娘 伊藤野枝


『村に火をつけ、白痴になれ』という強烈なタイトルの本が、
今年、出版されました。主人公は伊藤野枝(いとうのえ)。
どんな人物かご存知ですか?

大正12年9月1日に起こった関東大震災後の混乱に乗じ、ある虐殺事件が起こりました。
甘粕事件です。これは、憲兵大尉甘粕政彦とその部下が、
無政府主義、社会主義運動者で有名であったアナキスト大杉栄、
6歳の幼子を虐殺した事件であり、内縁の妻であった伊藤野枝もその犠牲者のひとりでした。

実は、野枝は28歳の若さで殺されるまで、
大正時代において、さまざまに注目される女性でした。
一つは、平塚らいてう主宰の雑誌「青鞜」の同人であり、「新しい女」として登場、
「貞操論争」「堕胎論争」「廃娼論争」という「性」にまつわる論争を次々と起こします。
また平塚から「青鞜」を引継、その幕を閉じた人物でもあります。

大杉栄と出会う前には、日本におけるダダイスト(既成の秩序や常識に対する、
否定、攻撃、破壊といった思想)の元祖である辻潤の妻であり、
その短い生涯で7人もの子を生んでいます。

作家瀬戸内寂聴は、「美は乱調にあり」で伊藤野枝の評伝を記し、
野枝の魅力をこう記しています。

「私が野枝に惹かれたのはその文学的才能や、
彼女の人間成長の目ざましい過程ではなく、
彼女のまきこまれた人生の数奇なドラマそのものであり、
そこに登場する人々の、それぞれの個性の人並み外れた
強烈さであり、その個性の錯綜がかなでる複雑乱調の
不協和音の交響楽の魅力であった」

28年の生涯を駆け抜けた伊藤野枝。一人の人間として、そして女性として
何と闘って生きたのか、何からの自由を求めていたのか、
その生きざまに出会ってみてください。


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今年の夏、テーマは「変える!」


毎年6月、男女共同参画週間にむけ、内閣府が募集している
キャッチフレーズが決定しました!今年は、

「意識をカイカク。男女でサンカク。社会をヘンカク。」

です。カクカクしてます。
これは、“旧来の労働慣行や意識を変え、女性も男性も
多様な暮らしや働き方が可能な社会”を作ろうという呼びかけです。

そこで今回、ウィングス京都図書情報室では、
男女問わず私たち一人ひとりが、
今の社会の「ここを変えたい!」という思いをより深め、
具体的に行動するために役立つ資料を集めました。

今年は、女性参政権が実現して70年です。
そして18歳以上にも投票権が認められた記念すべき年でもあります。

自らの意思を一票に託すために、政治について個々人の視点で考えたり、
これまで届かなかった声を届けるべく立ちあがった人が出るなど、
市民一人ひとりに「意識をカイカク」「社会をヘンカク」する機運が高まっている、
変化していると感じられることも多くなってきました。

ぜひ図書室の資料を通じて、私たち自身の、新しい、これまでと違った
「参画」、「変革」の視点を発見しませんか。

 本日、6月16日から開催しています!
 話題の新着本も、入ってますよ!

子どもたちの、いま


いま、さまざまなメディアの中で
日本の子どもたちをめぐるキーワードが目に入ってきます。

虐待や面前DVなどの深刻な影響、
親から子への貧困の連鎖や経済格差、親の離婚・再婚による無戸籍児、
赤ちゃんポストや養子縁組、里親の制度の見直し…。

その一方で、そんな厳しい子どもたちの状況に、地域や市民が積極的に関わる
活動も知られるようになりました。

NPOによる無料の学習支援や、子どもたちに
無料または格安で食事を提供する「子ども食堂」、
食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り
無料で提供する「フードバンク」、
お寺にお供えされるお菓子や果物などを、
仏さまからの「おさがり」として、
経済的に困難な状況にあるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動、
「おてらおやつクラブ」などなど。
わたしたちも今すぐにでも関われる活動が、たくさん生まれています。

図書情報室では、今、親でない大人にも、子育て真っ只中にいる人にも、
そして親を卒業した人にとっても、子どもの今を考える資料をご紹介しています。

子どもに関わる問題を考えていくと、
それは大人の課題から端を発していることが分かります。
だから親の課題を解決することで、子どもも大人も、生きやすい社会になるはず。
それは男女共同参画の社会づくりとも深くつながっています。

1人ひとりの子どもには、親や近親者以外にも、性別に関わらず大人が遠くから、
また身近で日々関わることが何よりも大切だということを
改めて確認してもらえたらと思います。

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