まちなかの本の森 

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詩人 茨木のり子 生誕90年を迎えて

戦後詩を牽引した、日本を代表する女性詩人である茨木のり子さん。
童話作家、エッセイスト、脚本家としても活躍しました。
戦中・戦後の社会を、生き生きと描いた叙情詩を多数創作し、
詩はもちろん、散文も、読んでいるこちらの背筋がすっと伸びるような
凛とした印象を持つ作品が多いです。

この春、職場や学校、住んでいる場所など環境が変わる人も多いかもしれません。
新しい気持ちで出発する人に、「気合」を入れてくれますよ。
代表作を2つ、ご紹介します。

「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



「みずうみ」

〈だいたいお母さんてものはさ
しいん(、、、)としたとこがなくちゃいけないんだ〉

名台詞を聴くものかな!

ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道

お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ

田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で

それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖

教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ

早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
ふたりの
娘たち


特に、スタッフがおすすめする関連本は
「茨木のり子の家」です!
茨木さんの人柄がにじみ出てくるような、とても雰囲気のある
美しい写真で構成されています。
ぜひ楽しんでみて下さい。

同時に「女性の“社会進出”これまでと今」、「津島佑子特集」も
開催中です!



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2015年度ベストリーダー発表!

今回は、今年度のウィングス京都 図書情報室のベストリーダーを発表します!

予約順位
第1位 あの家に暮らす四人の女 三浦 しをん 著
第2位 朝が来る    辻村 深月 著
第3位 サラバ! 上 西 加奈子 著

貸出順位
第1位 ランチのアッコちゃん 柚木 麻子 著
第2位 山女日記 湊 かなえ 著
第3位 小説土佐堀川(女性実業家・広岡浅子の生涯) 古川 智映子 著

いずれも話題になった本ばかりですよね。もうお読みになりましたか?

その他、惜しくも20位以内には入らなかったのですが、面白い本も
たくさん貸出、予約がありました。
例えば、「年を重ねた女性の深い言葉」が多くの人を引き付けた
ノートルダム清心女子大学理事長、渡辺和子 著「置かれた場所で咲きなさい」や、
103歳の比類なき美術家、篠田桃紅 著「百歳の力」 など。

また2014年から引き続いての話題本、
NHK「女性たちの貧困」取材班 著「女性たちの貧困」や 
竹信三恵子 著「ピケティ入門」もよく出ていました。

また男性にとっての「生きやすさ」について書かれた
「男性漂流 男たちは何におびえているか」奥田祥子 著や
「描くべきことを書きつくし、作家としての幕を下ろした」という佐藤愛子 著「晩鐘」、 
若年性アルツハイマーの主人公を描き、2014年には映画化された
リサ・ジェノヴァ 著「アリスのままで」、
祖母、母、自分自身の生涯を記し全世界でベストセラーとなった
『ワイルド・スワン』の著者の最新作、ユン・チアン 著「西太后秘録」なども、
よく借りられましたよ。

ベストリーダーのランキングは20位まで図書室内、特集コーナーで
ご紹介していますのでぜひ、立ち寄ってみてください。 
貸出中の際は、予約もできます!詳しくはスタッフまで。

またカウンターそばで、
先日、お亡くなりになった「森のイスキア主宰」の佐藤初女さんの特集もしています。


新しい“男”の生き方、身体から考える。


年に3回、ウィングス京都が発行している
「男女共同参画通信」の別冊版が
先月、発行されました!
タイトルは、「新しい“男”の生き方、身体から考える」。

人が、その生き方を見直そうとするとき、
いったい、何がその手掛かりとなるでしょうか。
自分の趣味、興味のある本、好きな音楽といった自分を取り巻くもので、
その人が見えてくることもあるでしょう。
そしてそんな自分を創っているものとは何かと考えていくと、
「身体」という切り離せない存在に気が付くはずです。

けれど一方で、「身体」は一番身近であるがゆえに、
無視したり、サインを見逃したり、ぞんざいに扱ってしまいがち。
特に男性は、自分の「身体」と向き合う機会が少なく、
自分=「身体」とは考えにくいということもあるかもしれません。

そこで、この別冊では、男性の生き方を考える手助けとして、
自分の「身体」や「性」について、
いつもとは違った目線で捉えるための提案をしています。

取り上げたのは、4人のインタビュー。
性の健康教育を広めているNPOピルコンの染矢明日香さん、
リプロダクションクリニック大阪の医師で、夫婦そろっての不妊治療に取り組む石川智基さん、
コミック「IS」でインターセクシュアルを取り上げた漫画家の六花チヨさん、
男性学研究の田中俊之さん。
きっと「身体」についての新しい気づきがあると思います。

「男女共同参画通信」は、無料で配布していますので、
ぜひ一度手に取ってみてください。
図書情報室でも、同じテーマでミニブックフェアをやっていますよ。
目印は、「空飛ぶサラリーマン」の表紙です!!
お待ちしています!

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