まちなかの本の森 

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いい夫婦、いいカップルって?

10月・11月の特集は、「いい夫婦・いいカップルって?」ということで
既存の夫婦観にとらわれない「私」らしい夫婦やカップルの本を取りそろえて
ご紹介しています。

最近では、家族や夫婦のカタチが、多様になってきたことで、
私たちが感じる“いい夫婦”“いいカップル”像というものも、
さまざまになってきているように思います。
だからこそ、今一度、立ち止まって、夫婦とは?家族とは?ということを
改めて考えてみる機会になればと思います。

なかでも、是非手に取っていただきたいのが、
「夫×夫」「妻×妻」といった同性同士のカップルの本。
日本で出会った外国人男性のカップル、パトリックとエマーソンの『夫夫円満』や
東小雪さんと増原裕子さんの女性カップルの『ふたりのママから、きみたちへ』。
どちらのカップルも、お互いを想い合い、セクシュアルマイノリティであるがゆえに
直面するさまざまな困難に二人で協力しながら、信じる道に立ち向かっていく姿が、
本当に“素敵なカップル”だと感じます。

2つの本から印象的な言葉をご紹介します。

『同性婚は新しい社会現象かもしれません。でも、ゲイのカップルは珍しいものでも
新しいものでもありません。サーカスの見世物でも、漫才のネタでもありません。
異性の結婚と大差ないのが現状です。
2人が出会い、恋に落ちる。残りの人生を共に過ごす決意をする。
そして、決意を形にするために、法的に結婚という手続きを踏むのです。
同性婚は、急進的でも過激でもなんでもなく、
保守的で伝統的な社会制度に則ったもので、
家族の継続と安定を長期にわたって築き、
その社会的な価値を守るためにするものです。』
―『夫夫円満』より―


『私たちは、それぞれの人生のプロセスの中で、
「なんとなくみんなおなじじゃなきゃダメだよね?」という圧力が
多くの人を苦しめていること、
そして「みんなおんなじ」の枠に入っているように見える人たちも、
じつは、とても生きにくさをおぼえているのだということを感じてきました。
だからこそ、そういう枠にとらわれないで生きていくということについて、
時間をかけてさまざまなかたちで考えてこざるをえなかったのです。
結果、迷いながらも、そして少しずつではあるけれど、
自分たちらしい選択をできてきたのかもしれないと思っています。』
―『ふたりのママから、きみたちへ』より―


あなたにとって「いい夫婦」とは、「素敵なカップル」とはどのようなものか、
考える参考にしてみてください。

同時に、絵本特集「実りの秋 おいしい話」もやっていますよ。

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今、話題のニキ・ド・サンファル!!


ニキ・ド・サンファルは、1930年フランスで生まれた女性アーティスト。
昨年、フランス・パリで行われた回顧展は、60万人もの人を動員したとのこと
すごい人気だったそうです。

現在、その回顧展と日本で所蔵されている作品を合わせて、
東京・六本木の国立新美術館で、国内史上最大規模の展覧会が開かれていて
未公開作品も含め、とてもエネルギッシュな作品が見られると話題になっています。

さて、アーティスト、ニキ・ド・サンファルですが、「女性」という性を強く意識しながら
伝統や既成概念を打ち破るような作品を生み出した
戦後を代表する美術家の一人といわれています。

1961年に発表した「射撃絵画」でセンセーショナルな注目を浴びたニキ。
「射撃絵画」とは、絵の具を詰め込んだ石膏を銃弾で撃つというもので
ニキは、当時、自らを厳しく縛りつけていた伝統的な規範や
自らを束縛するような性別による役割に抵抗を示し
それをアートパフォーマンスで表現しました。
ニキの言葉を借りると、「テロリストになる代わりにアーティストになった」のです。

その後は、魔女、娼婦、聖母、花嫁、母親といったさまざまな女性の姿を主題に
作品を作るようになりました。そして60年代半ば、友人の妊娠した姿に触発され
「ナナ」(娘の意味)と名づけた女性像のシリーズを発表します。
ナナの身体は、縄文の土器を思わせる、ぽってりと丸い形でとてもカラフル。
踊ったり、大きく手や足を広げたり、逆立ちしたり解放的なエネルギーに満ち満ちています。

ニキは、生涯、アートを通じて「自由であること」
そして女性ゆえの苦しみや性について立体、絵画、映画、建築など異なる分野で
次々と作品を生み出していきました。
1973年に発表した映画『ダディ』では、幼少期に性的な虐待を与えた亡き父に対して
感じていた葛藤と愛憎に向き合い、自らを解放しようとしたそうです。

今回の東京での展覧会は、1980年代からニキと親交を深めた実業家で
日本人コレクターの増田静江さん(愛称ヨーコ)の所蔵品と共に
12月14日まで開催されています。

ウィングス京都には、ガラス書庫にサンファルについての論文とカタログ
大型の図録なども置いてあります。
ご覧になりたい方は、お気軽にスタッフまで声をかけてくださいね。

また元ニキ美術館館長の黒岩有希さん著の「ニキとヨーコ」も
近々、新着資料登録します! お楽しみに!

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