まちなかの本の森 

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京都の夏、と言えば…


今日はウィングス京都の夏の恒例、クールスポット映画会のお知らせです。

今年は3作品、全4回の上映です。
8月4日(火)は『マダム・イン・ニューヨーク』は13:00から1回
8月6日(木)は『ひろしま 石内都・遺されたものたち』13:00からと15:00からの2回
8月7日(金)『そして父になる』は13:00から1回の上映です。

『マダム・イン・ニューヨーク』は、京都シネマで上映中も長い列ができていた人気の作品。
ヒロイン、シャシは子どもと夫のために主婦としての毎日を過ごしています。
でも家族からは「英語ができないこと」をからかわれたり、
自分自身の存在を尊重されていないと感じています。
ある日、姪の結婚式の手伝いで一人N.Yへ行くことになったシャシ。
様々な文化をもつ人との出会いを通じて、今まで忘れていた一人の人間としての自信を
取り戻していきます。女性として、母親として、妻として、自分の気持ちに真剣に
向き合っていくシャシに、「少しの勇気」の大切さを教えてもらえる、そんな映画です。

『ひろしま 石内都・遺されたものたち』は、写真家、石内都さんが広島の遺品の数々を
撮影した、その写真展がカナダで行われた時のドキュメンタリー。
2009年に発表した写真集「ひろしま」は、原爆で亡くなった人々の衣服を、
その服をまとっていた人々がまるでそこに存在するように撮影、独特の空気感、
匂いを感じさせる作品です。
図書情報室でも、「ひろしま」を始め、石内都さんの写真集の特集をしています。
この秋には、メキシコの女性画家、フリーダ・カーロの遺品を撮影し、
そのドキュメンタリーでも話題となっていますね。

『そして父になる』は、是枝裕和監督、福山雅治主演で、かなり話題となったので、
もうすでに見た方もいらっしゃるかもしれません。
産院で息子を取り違えられた2組の夫婦とその子供たちをめぐる物語。
中でも特に印象的だったのは、劇中で流れるピアノ曲。
グレン・グールドが弾く、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の「アリア」などは、
映像とあまりにピッタリだったので、この曲を聞くと同時に映像がふわっと浮かぶほどです。

いずれの作品も開場は上映時間の10分前です。各回先着25名で参加費無料、
保育はありません。
暑さが厳しい毎日。ウィングス京都のクールスポットに涼みに来てくださいね。


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初の女性大統領となるか ヒラリー・クリントン特集

4月に米国大統領に立候補したヒラリー・クリントン。
ヒラリーと言えば、1995年北京で開催された第4回世界女性会議において、
大変印象的な演説を行いました。以下は、その一部抜粋です。

「新世紀を目の前にして、今こそ沈黙を破る時です。
今こそ、北京で主張するときです、
全世界に訴えるときです。
女性の権利を人権と区別して議論するのはもうやめましょう。

すなわち、赤ん坊がただ女の子という理由だけで
食べものを与えられないとき、
それは人権の侵害です。

結婚持参金が少なかったからと言って、
女性がガソリンを全身にかけられ焼死させられるとき、
それは人権の侵害です。

女性が戦争の手段として、あるいは戦利品として、
何千人という単位でレイプされるとき、
それは人権の侵害です。

世界中の14歳から44歳までの女性の主な死因が、
自分の家庭で身内による暴力であるとき、
それは人権の侵害です。

女性が自分で家族計画を立てる権利を否定されるとき、
それは人権の侵害です。

この会議から後世に残すべきメッセージが一つあるとしたら、
これしかありません。
人権とは女性の権利であること…
そして、女性の権利とは人権であること。
これから先もずっと。」




現在、国連「UNウィメン」親善大使として活動している女優、
エマ・ワトソン(「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役)も
この演説に感銘を受けたと話しています。
またヒラリーは、2011年にはLGBTの人権についても
「ゲイの権利は人権である」と演説を行っています。

これまでの彼女の「人権」に対する考え方、発言などに注目した特集は
ウィングス図書情報室で、今日から始まっています!

2人の女性の物語 マーガレット・ミッチェルとスカーレット・オハラ


今年に入ってから、鴻巣友季子さんの新訳で
再び注目を集めている小説「風と共に去りぬ」。

今回はヒロイン、スカーレットの結婚や離婚、シングルマザーとして、
また起業家としての生き方など、現代女性との共通点に
強く惹かれたという訳者の新解釈を読むことができます。本当に楽しみです!

さて、「風と共に去りぬ」の著者マーガレット・ミッチェルですが、
1900年にアメリカ、アトランタで生まれています。
10代で社交界にデビューしますが、母メイベルを亡くしてからは、
アトランタ・ジャーナル紙でジャーナリストとして働き始め、
26年間のジャーナリスト人生で
さまざまな論争を巻き起こす記事を書いたと言われます。

その後、小説「風と共に去りぬ」の執筆を始め、36年にはベストセラーに
37年にはピューリッツァー賞を受賞しましたが
48歳の時、不運にも交通事故で亡くなりました。
作家マーガレットの著作は生涯、「風と共に去りぬ」1冊のみだった
というのも驚かされますし、彼女自身の人生は「風と共に去りぬ」のヒロイン、
スカーレット・オハラとの共通点も多いそうです。

また岩波文庫版の訳者、アメリカ文学研究者の荒このみさんによると、
「風と共に去りぬ」は、「黒人を理解しないとアメリカを理解できないが、
そのために最適な書の一つ」だそう。そこには、マーガレットの母も関わった
婦人参政権運動のうねり、62万人もの死者を出したアメリカで
最も重要な出来事の一つ、南北戦争も大きな影響を及ぼしています。
そして、この戦争後も残った「偏見」が後の公民権運動につながり、
現在のアメリカの人種差別問題へも続いているのです。

マーガレット・ミッチェルとスカーレット・オハラ
2人の女性の情熱的な生き方、そしてその裏にある時代背景と
現在も続くさまざまな問題が、
この世界的ベストセラーを生き続けさせています。

図書室でも「風と共に去りぬ」の新訳をはじめ、
関連本を含めた特集を予定しています。
7月中旬からスタートします。楽しみにしていてくださいね。

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