まちなかの本の森 

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これは、科学あるいは「理系」のことがらについての個人的な思いです。

食べ物からだったら、入っていけるかも・・・

最近、日本人の理系研究者による画期的な業績が伝わってきます。
ことに女性研究者の活躍には、自分は女性ということで「やるべきこと」「やらなくてもいいこと」などを勝手に線引きして過ごしていないかを、あらためて考えさせられます。

というのも、わたしは中学生で早くも数学に苦手意識を感じ、その後は理系科目を人生から追い出し続けて今に至っています。
苦手なことでも無理して続けるほうがいいとは思っていませんが、人生のかなり早い時点で「まあいいか」としてしまった思いのなかには、確実に「女子だし」というものが混じっていたと思います。

今では、ひとりの人のなかに、女性も男性も(実際の性別が何であれ)、理系も文系も(その人の主たる関心がどちらに属しているのであれ)、両方がその人に合ったバランスで存在しているのが、その人の可能性を伸ばすうえで大切だと考えるようになりました。

そこで冒頭のつぶやきです。
理系のことがらを理解するための道具(言葉や公式など)のほとんどを投げ捨ててきてしまったわたしが、ほんの数パーセントでも、人生に「理系」を取り戻すにはどうしたらいいんだろう、という問いに対して。
自分の好きなこととの接点から入っていくのが、もっとも無理のない方法のような気がする。
自分の好きなことに「科学」という異なる視点を与えて、より豊かにすることにもなるかもしれない。

前置きが長くなりましたが、今回のおすすめ図書は『料理の科学 素朴な疑問に答えます①②』です。
著者ロバート・ウォルクさんはアメリカの大学の名誉化学教授という肩書きをもつ人ですが、新聞紙上で10年間にわたって一般読者にもよくわかる食品化学コラムを書き、読者からも専門家からも高い評価を得ていたのだそうです。

「ジャガイモの目(くぼみ)はひとつ残らずとるべきでしょうか」
「生卵が大量に余っています。冷凍して大丈夫でしょうか」
など、目次には本当に素朴な質問がずらりと並び、まずそこに興味を引かれます。

本文は、それらの質問に対する科学的な回答であると同時に、料理の楽しみ、おいしく食べる楽しみを味わうためのコツが満載です。
ウォルク博士もきっと食べることが好きなんだな、と親しみをおぼえる内容です。
もともとアメリカの読者向けなので、出てくる食材や料理がカタカナ表記の欧米ものが主ですが、それが気にならなければ、どこからでも楽しく読める本になっていると思います。
各章に美味しそうでおしゃれな化学実験風レシピの紹介、巻末には化学の用語集つきです。

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予約してもしなくても?

図書室にはいろんな方が来られます。

たとえば絶対に予約をしない人。
人気のある本でも、予約が途切れるまで他の本を読んで気長に待つという戦法です。
昨年だったか、予約なしで『1Q84』を見事にゲットされた瞬間に立ち会い、私もけっこう嬉しくなったのをおぼえています。

今その方は『舟を編む』(三浦しをん/著)待ちなのですが、いったん途切れた予約がまた3件・4件と連なり始め、また先の話になってしまいました。
一応「予約は…」とすすめてみるのですが、笑顔で「待ちます」とおっしゃいます。
そして「これは手に取ってほしい!」とスタッフが心密かに思っている本をすっと手に取っていかれます。

ウィングスで予約の多い、いま人気の本をご紹介しておきます。
今から予約しても、図書館より早く回ってくる場合もありますので、気になったら気軽にご予約を♪

『毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ』(上野千鶴子×信田さよ子×北原みのり/著)
『ホテルローヤル』(桜木紫乃/著)
『なぎさ』(山本文緒/著)
『だから荒野』(桐野夏生/著)
『イラクサ』他、アリス・マンロー作品

こうして書いている間にも『舟を編む』に予約が入り、6人待ち(2月3日現在)となりました・・・。

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