まちなかの本の森 

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休室日のお知らせ


ウィングス京都 図書情報室は、

2016年3月31日(木)

年次処理のため休室いたします。

ご迷惑おかけしますが、ご了承ください。


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“ミス・ペテン”の下着革命 鴨居羊子の世界

下着デザイナーの鴨居羊子が亡くなって、この3月で四半世紀が経ちます。
いったい、彼女はどんな存在だったのか、
作家の近代ナリコさんの文章でご紹介します。

昭和三十年代の大阪。新聞記者の職を辞した彼女が作りはじめたのは、
色とりどりのパンティ。「スキャンティ」と命名された。
そのちいさな透けた下着は、白のメリヤス製が一般的であった
当時の下着観をくつがえし、「スキャンダラスなパンティ」と噂されました。

カラフルな下着がみだらだなんてナンセンス。あたらしい下着を身につけて、
その心地よさと楽しさを肌で呼吸しましょう。そんな思いをこめ、
アーティスティックな個展やショウによって、
下着デザイナーとして名のりをあげた彼女は、一躍「下着革命」の寵児に。

一方で、絵を描き、エッセイをのこし、旅と動物とフラメンコを愛した彼女。
自分なりのしかたで表現しつづけたその人生は、
いまなお、多くの女性たちに勇気をあたえてくれるはずです


近代ナリコ責任編集 「鴨居羊子の世界」より

今、そのデザインを見ても、「前衛」、「アバンギャルド」という言葉がぴったりくるような、
「自由さ」を感じる鴨居の世界観。一方で、社会学者の上野千鶴子はこう書いています。
「何よりも自由を求めた鴨居さん。
下着のタブーはなくなり、セックスのハードルは低くなったけれど、
女たちは自由になっただろうか」

あなたもどっぷり鴨居の世界に浸り、自分にとっていったい「何」が自由を意味するのか、
思いを巡らせてみてください。

遅ればせながら…「あさが来た」特集!


みなさん、NHK連続テレビ小説「あさが来た」、ご覧になっていますか?
このお話は、当時としては大変珍しいエネルギッシュな女性を描いています。
子どもの頃から商いやそろばんが大好き、鉄砲持参で炭鉱を買い付けに行くなど、
次々と事業を行います。
夫や子供のために生きるのが当たり前の時代、「普通のお母さん」像とは異なりますが、
自分らしく生き生きと輝いている、そんな女性です。

そんな「あさ」のモデルとなった広岡浅子(1849~1919)は、
生命保険会社(現在の大同生命保険)の設立、日本初の女子大、日本女子大学校
(現・日本女子大)創立にも尽力し、女子教育にも情熱を注いで行きます。

図書情報室では、そんなあさこと、広岡浅子の人生をテレビより先取りしてご紹介、
広岡浅子のという稀有な人物の生き方を紹介したもの、浅子に影響を受けた女性たち、
当時の女子教育の歴史などに焦点をあてて資料を集めてみました。

例えば、2014年同じく朝ドラの主役となった翻訳家・村岡花子は、浅子が開催していた
政治や宗教、婦人問題などをテーマにした勉強会に参加していました。
また一柳満喜子は、浅子の娘婿、広岡恵三の妹。
子爵の家に生まれた満喜子が、外国人である建築家ヴォーリズとの結婚が
大きな問題となったとき、広岡浅子の後押しがあったとか。

浅子とは直接の関わりはないようですが、甲斐和里子という方は、浅子と同時代に創られた
京都女子大学の前身、顕道女学院の創始者です。
そして成瀬仁蔵は、日本における女子高等教育の開拓者の1人であり、日本女子大学校
(現・日本女子大)の創設者。浅子は成瀬の女子教育に深く賛同し、財閥三井を説得、
東京目白台の校地を寄贈しました。

このような歴史を知ると、女性が教育を受けることが当たり前でなかったのは、
私たちのたった2世代前、ついこの間の話なのだと驚かされます。
だから例え、いま、不平等を感じることがあったり、
こんな社会では希望がないと嘆きたくなったとしても、
浅子が「当たり前」を根気強く変えていったように、
私たちも、自分たちの社会を変えることができるのです。
浅子という存在が、近く感じられますし、励まされますね。

ん? 「五代さま」のお話は、ですって? 
もしかしたら、本のどこかに登場するかもしれませんよ。

この特集は2月1日からです!お楽しみに!

ブログ再開! 母の日を前に


2015年に入ってからブログを更新していませんでしたが
この春から再開します。また気軽に読んでみてください。
今回は、4月から5月にかけての特集をひとつご紹介します。

特集:女性作家が映し出す「母娘」―文学を中心に―

娘にとって、母親とはどのような存在なのか。

複雑な母娘関係を、臨床例や事件報道から分析した精神科医の斉藤環が
著書「母は娘の人生を支配する」を出版したのが2008年。

その後、母親の影響力についての葛藤や確執、世代の違いによる仕事や
家庭に対する考え方のギャップなど、母娘をめぐる関係性について
次々と小説やエッセイなどで語られてきました。
そこには、娘の側からの「告発」と母親を拒絶することへの罪悪感があふれています。

そのような状況を、ノンフィクション作家の久田恵は
こう書き記しています。

「彼女たち(娘)をこれ以上、追い込んではならない。
『娘は、母親をボロ布のように打ち捨てることでしか自立できない、
だから母よ、悲しむなかれ』。そのようなメッセージを発する精神科医もいる。
けれど、私はこの種の本を読むと、
その向こう側に子育てに邁進した全人生を否定され、
蒼白な顔で身じろぎもせずに立ち尽くす母親の姿が浮かんでくる。」

そしてこう呼びかけます。

「もうそろそろ、新しい母親像をそれぞれの自由な生き方を通して、
娘と母親が共に創造していく時代を迎えるべき時が来ているのではないか」と。

今回は、葛藤を抱える母親と娘の当事者だけではなく、
その周りにいたはずの父親やほかの兄弟たちにも手に取ってほしい資料を集めました。
新しい関係性に向けて!

3月8日は「国際女性デー」です

UN Womenの今年の国際女性デー(※)のテーマは「女性・女児のミレニアム開発目標を達成していく上での成果とチャレンジ」。
スローガンは“Equality for Women is Progress for All”(ジェンダーの平等がすべての進歩(に欠かせないこと))とされています。

日本に住む私たちは、一見平等で安全に暮らしていますが、
世界中の女性が同じとは限らないこと、
どの国や地域においても、男女の権利が同等に大切にされることが、その社会、そして世界中の利益になること、 を共通の認識にしていきたいですね。

「女性たちの置かれている場所が日本とはずいぶん違う」というところが、同じ地球の上にあることを図書資料から知ることができます。そのうちの何冊かをピックアップしました。図書情報室で手に取ってみてください。

国際女性デー


※国際女性デーとは…
ニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした1904年3月8日に因み、1910年に「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱され始まった記念日です。

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